○会員Aさん

 

[入 門 日] 2006年11月

[段   位] 二段

[職   業] 会社員(製造業)

[合気道以外の趣味]IT全般/読書


 

Q1. 道場の門を叩いたきっかけは?

 もともと格闘技全般(観る方)が好きで、武道には興味がありました。ただ、学生時代から社会人になるまで、全然、「スポーツマン」ではありませんでした。会社の同僚に錬成会の有段者がいて、彼が会社内で部員を募集しており、私も誘われました。かなり迷いましたが、周りに話したら嫁さんをはじめ、みんなに「えー?貴方には無理やろう?」と言われ、ちょっと見返してやりたかった(笑)のもありますが、ともかく見学に行ってみるか・・という軽い気持ちで見学に行きました。


Q2. 見学・入門の際の印象はどうでしたか?

体験入会の形で入りましたが、まず道場長の黒木先生(故人)の人格とその技の凄さに圧倒され、感動しました。先生は非常に穏やかな方で、合気道の理論の一つ一つを丁寧に解説しながら指導いただきました。その一つひとつが「なるほど!」と納得させられることばかりで、即日、入門させていただきました。


Q3. 都城合気道錬成会の雰囲気や特徴は?

武道の道場というと、自分も入門前はそうだったんですが、武骨な道場主がいて、封建的で、(悪い意味の)体育会系で、先輩からのきついしごきなんかあるじゃなかろうか・・・みたいなイメージを持たれている方もいますよね。ですが、錬成会はまーったく違いますね。皆さん優しい方ばかりで、ごく普通の社会人の集まりですし、気遣いある人ばかりです。現道場長はじめ指導員の方々も同様ですし、多分、以前の私と同じようなイメージを持っている方が見たら、そのギャップに 驚かれると思いますよ(笑)。どちらかといえば、物静かなタイプの人が多いですが、皆明るく、和気藹々とやっています。

錬成会の合気道は、一言でいうのは難しいですし、私自身は他の合気道道場も武道の経験もないので比べることはできないのですが、当道場の合気道は、黒木先生が40年にわたって作り上げられた理論と実技の結晶体のようなもので、シンプルなキーワードの中に深い意味があり、非常に高度だと思います。ただ、ハードルが高くて一部の人しか理解できないような難解なものではなく、その主旨はよく分かりますし、私のような凡人でも、「稽古を重ねたら、いつの日かつかめるかもしれない」と希望を与えられるような技術体系となっています。遠いんですけどね(笑)。
具体的な部分では、相手の攻撃を「受け」てからの部分も大事ですが、いかに「先手」を取るか・・など、かなりアクティブな要素が多いように思います。

本当に残念ですが、黒木先生は亡くなられました。けれど、先生が確立された合気道のDNAは、各道場長以下、門人の一人ひとりに受け継がれていると思います。



Q4. 合気道をやって良かったと思うことは?

やっぱり、以前よりは体が鍛えられたかな・・ということがあります。ただ、それ以上に、ものの考え方や行動の規範みたいなものを、より深く考えるようになりましたし、その部分は普段の生活や仕事でも凄く役立っているような気がします。月並みな言い方ですが、合気道に出会えて、本当に感謝しています。

05. 今後の目標など。

 

どんな高段者でもそうみたいですが、自分の技や動きが「まるで未熟」と感じ、日々落ち込んだり、ちょっとできては喜んだり・・ですが、早く、「これならいけるかも」と自分で少しでも納得できるように腕を上げたいですね。


Q6. 入門を検討されている皆さんへメッセージを

私のようなインドア派?でも、入門できたわけですし、初段もいただくことができました。入門を迷われている皆さんには自信を持って言いたいですね「私なんかができたんですから、皆さん絶対大丈夫!」と(笑)。ともかく、一度見学されることをお勧めします。